『デザインの力』で暮らしをより豊かにする
津軽平野の中央に位置する五所川原市に全7棟から構成された「エルムECOタウン」があります。その街の一角に建てられたのが『近未来型デザイン住宅 エルムECOタウンpt.7』です。
こちらを手がけられたのは、青森県津軽地域を拠点とする工務店 ヤマノアーキデザイン様。
「デザインだけじゃないデザイン」をコンセプトに、間取り、構造、性能、意匠のそれぞれを、住む人のライフスタイルに合わせて構想するオンリーワンの家作りをなさっています。
エルムECOタウンは、ヤマノアーキデザインを含む6社*の地元工務店から結成された『MIRAIE PRIJECT協同組合』の合同展示場(販売型)として2009年にオープンしました。各社の最新の住宅技術と省エネの基本理念が詰まった家々を地域の皆様に一度にご覧いただける場所として機能を果たしています。
エルムECOタウンpt.7
昨年6月に完成した販売型モデルハウス『エルムECOタウンpt.7』。今回、エルムECOタウンに同モデルハウスを設計するにあたりヤマノアーキデザインが最もこだわったのは“近い未来、当たり前になるライフスタイルの提案”です。
建物には太陽光発電を設置し、その蓄電量を見える化したHEMS(Home Energy Management System)を導入。さらに、あらゆる家電を遠隔で操作できるスマートスピーカーを取り入れ、暮らしを便利に、家の管理を簡潔にするスマートホームを実現しています。
コロナ禍でも安心して過ごせるように、センサーにかざすと開く玄関横のシューズインクローゼットには、ハンガーラックと換気を設け、外出先で上着に付いた菌や匂いを室内に持ち込まないような工夫が施されています。
そして、テクノロジーだけでは満たすことのできない、心地の良さや温かみを、外壁や内装に使用した木材が表現しています。
ダークグレーを基調としたエクステリアの玄関ポーチにウイルウォール T&Gパネルを。そして屋外から通ずるプライベートガーデンの目隠しにウイルウォール ベベルサイディングをご採用いただきました。その外観は、周囲の田園風景に馴染みながらも、アクセントに木を設えたことで意匠性をより高めています。
さらに、家全体の床材にはオーク積層フローリングを採用。同じ樹種を使用しながら、1階には柔らかなホワイト塗装を、2階にはオークの温かみを引き出すクリア塗装を施したことで、異なる風合いを演出しています。
写真1枚目:タヤホワイト塗装。
写真2枚目:クリアオイル塗装。同じオーク材でも塗装の種類で異なる風合いを演出します。
最後に
2年にわたって続くコロナ禍で、暮らし方や働き方も大きく変化しました。その変化を契機捉え、新しい住まいの在り方を提案したヤマノアーキデザインの『エルムECOタウンpt.7』。
住まいのデザインが人生をより良い方向へ導くのかもしれない。そんな「デザインの力」を同モデルハウスから感じました。ぜひ機会がございましたら同モデルハウスとその近未来的なエルムECOタウンの街並みを体感してみてはいかがでしょうか。
Text:Hieshima
採用商品
外壁:ウイルウォールT&Gパネルクリア、ウイルウォールベベルクリア
玄関ポーチ天井:サーモバスウッドオイルクリア塗装
床:オーク積層ラスティックグレード、リボスアルドボス塗装、タヤホワイト塗装、オスモシルクグレー塗装
階段段板:タモ板目浮造り加工品
会社概要
株式会社ヤマノアーキデザイン
青森県北津軽郡鶴田町大字境字北原73-24
*MIRAIE PRIJECT
青森県五所川原市を拠点とする小嶋建設様、今工務所様、ヤマノアーキデザイン様、三浦建設様、高松工業様、岩渕建築工務所様の6社からなる共同プロジェクトhttps://www.miraie-p.or.jp/